ヘッドライト・テールライト
中島みゆきの曲で、僕が大好きな曲の一つだ。この曲はNHKのプロジェクトXというテレビ番組でエンディングテーマとして流れていた。
高校生の時、この番組が好きで良く見ていた。
ビデオに録画していたこともある。好きな回はビデオで何度も見た。
この番組の中で、苦難を乗り越えて技術開発をする技術者の姿が印象に残った。
開発者の言葉と共に流れてくるエンディングテーマがなんとも感動的だった。
プロジェクトXに憧れて、将来自分も電化製品を開発したいと思った。
もともと僕は中学生の時から家電製品が好きだった。
テレビやビデオ、オーディオといったAV機器が大好きで
よく家電量販店に通い、新製品が出る度にワクワクして見に行っていた。
高校受験の面接では将来の夢について、「家電メーカーに就職したい」と言っていたほどだった。
一時はこの夢を忘れかけていたが、大学での就職活動時期に「家電メーカーに入りたい」という夢が再び蘇った。
結果、地元にある家電メーカーに就職することが出来た。
配属は開発部門だった。
僕は運が良かった。開発という仕事に就けたからだ。
会社には品質管理や製造技術など製品を直接開発していない部署もあり、
むしろそのような部署の方が多い。技術系として入社しても製品を開発する部署に入れないこともある。
そんな中で自分は開発という部署に配属された。
配属されたときはホントに何も分からなかった。
大学時代は夢や目標を忘れていて、恥ずかしながら学校の授業をまともに聞いていなかったから、技術的な知識が不足していたのだ。
しかし、幸運なことに自分の部署の上司や先輩はそんな僕に親身に接してくれた。
先輩は休みの日に僕の家まで通って一緒に勉強してくれたほどだった。
今は製品のソフトウェア開発の仕事をしているが、自分がやってこれたのはこの先輩や上司のおかげである。大変な仕事だが、日々新しいことを学べモノを自分で作ることが出来るというこの仕事にとてもやりがいを感じている。
プロジェクトXに憧れて、、
いま僕はあの時思い描いた夢の中にいる。
あのとき夢見た自分にどれほど追いつけただろうか、、
現状は未だ部署では下っ端だし、プロジェクトを自分で引っ張っていく力はまだない。日々目の前の業務に追われているだけになっている。
しかし、自分は常に少しづつでも前に進んで行けると思っている。
まだまだこれから、もっと自分は成長できる。
ヘッドライト・テールライトの歌詞にあるように
旅はまだ終わらない。
これからもこの曲を忘れず、目標を持って進んで行きたいと思う。